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家で過ごす時間が、いちばん幸せ。小林夫妻が選んだ、大きなテーブルのある暮らし

家で過ごす時間が、いちばん幸せ。小林夫妻が選んだ、大きなテーブルのある暮らし

朝、目覚めるとまず音楽をかける。
時には友人を招いて、大きなテーブルでお茶会。
夜はふたりでソファに座ってテレビを観る。
新潟県長岡市に暮らす小林さん夫妻の一日は、穏やかに流れていきます。

リビングの中心にあるのは、nineで作った大きなオーバルテーブル。窓の向こうには手入れの行き届いた庭。レコードプレーヤーからは、今日のお客様のために選んだ音楽が流れています。

「家で過ごす時間が、いちばん幸せなんです」

そう語るふたりの暮らしを、訪ねてみました。

度重なる引っ越しを経て、たどり着いた場所

小林さん夫妻が長岡市に家を建てたのは、一幸さんが56歳のとき。それまでは転勤が多く、社宅や借家で過ごしていました。

そんな小林さん夫妻ですが、実は一度だけ家を建てたことがありました。一幸さんが浩子さんのご実家のある六日町市に配属になり、マイホームを建てようと考えたのです。しかし、家を建てている途中で会社の移転が決定。すぐに手放すことになりました。

その後は県内外を問わず、社宅と借家暮らし。子どもの引っ越しも含めると、10回以上の転居を経験したといいます。
「定年が近くなってきた頃、今度こそ自分たちの家をと考え始めたんです」と一幸さん。

話しながら自然と笑みが溢れる、小林一幸さんと浩子さん

当初は最後の勤務地だった東京でマンションを買うことも考えました。しかし、ふたりの実家は新潟県。長岡での暮らしも次第に長くなり、子どもたちも「こっちのほうがいいんじゃない?」と背中を押してくれました。その後、長岡駅前のマンションも検討しましたが、借家の頃から庭づくりが好きだったこともあり、一軒家を選択。自分の好きな花を、自分の庭で育てたい。その思いが、一軒家を選ぶ決め手になりました。

そこから、土地と家を建ててくれる会社を探し始めます。いくつかの会社に絞り、ちょうど希望の土地が見つかったタイミングで、地元の工務店・池田組が、設計島建築事務所とのコラボで家を建ててくれる施主を探していることを知ります。

設計島建築事務所のコンセプトを聞くと、小林さん夫妻の心に響く言葉が次々と出てきました。自分らしく、家族らしく素顔でいられる家、使われる材料にも気遣いをする素材の家、冬でも素足で過ごせるような断熱性の高い家。そんな3つを掛け合わせた「素の家」という理想が、思い描いていた暮らしとぴったり重なりました。

地元の工務店であることも長い目で見て安心感があり、コラボの話に挙手。この出会いが、小林さん夫妻の家づくりを動かし始めたのです。

「家づくりのコンセプトは『家にいる時が最良の時間』。設計士さんに借家まで来てもらって、自分たちがどんな生活をしているか、どんな雰囲気が好きなのかを見ていただいて。それから、一冊のノートに自分たちの要望を全部書き出したんです。玄関、リビング、キッチンといった具合に、項目ごとに細かく書いて」

思いついたこと、雑誌で見たこと、聞いたこと。すべてをノートに書き留めました。口頭では伝えきれないことも、文字にすれば残ります。その準備のおかげで、設計図ができたときは理想通り。その後もほとんど変更することはありませんでした。

そして、そのファーストプランには、すでにダイニングにオーバルテーブルが描かれていたのです。最初の設計図ができたのは2017年10月のこと。家が建つのは、その1年後の2018年9月でした。