「買い替えるつもりはないので、妥協したくなかったんです」
2024年、ご自宅をリノベーションした新潟市西区在住の湯本さん夫妻。nineでダイニングテーブルとテレビ台をセミオーダーし、さらに元々持っていた栗の座卓のリペアも依頼しました。
そこに至るまでには、何度も何箇所も家具屋さんを巡る日々がありました。無垢材は世代を超えて使い続けるもの。だからこそ「ピンとくるもの」に出会うまで探し続けたいと、何度も家具屋さんを訪れたのです。しかし、無垢材のテーブルは数多くあるものの、どれもピンとこない。何かが腑に落ちない。
そんな迷いの中で出合ったのが、nineの家具でした。主張しすぎず、でも無垢材の存在感もあり、重苦しくならない「ちょうど良さ」。こだわった末にたどり着いたのは、暮らしに馴染む家具から生まれる、心地よい暮らしでした。

穏やかな笑顔で取材に応じてくれた、湯本昭史さんと知美さん(手前のおふたり)
良い木を使っているからこそ。リノベーションを選択
湯本さん夫妻が現在の場所にたどり着いたのは、最初のお子さんが産まれたころ。当時はアパート暮らしだったものの、子育てをするなら広い場所がいいと戸建てを考え始めました。
そんなときに紹介されたのが、この場所に建っていた家。持ち主から「転勤になったから、この家を借りて住まないか」と相談されたのです。家の面積は43坪、庭を含めると約100坪もあり子育てをするにもぴったり。さらに、知美さんのご実家がすぐ近くと、条件が揃っており、移り住むことに決めました。ところが、住み始めて数年後、「埼玉に住むことになったから買わないか」と相談をされ、そのまま家自体を購入することになるのです。
そこから10数年経ったローンを返し終えたころ、ふと外壁を見ると、ボロボロな状態になっていました。その様子を見て湯本さん夫妻は建て直しを考え始めます。
「外壁を直すだけでも結構お金がかかるじゃないですか。いつかは家を建てたいという話もしていたので、それなら建て直そうかという話になったんです。最初は新築も考えていたのですが、金銭的にリノベーションのほうが費用を抑えられるのかなと思って、見学会などもまわり始めました」

以前から手をかけてきた庭もリノベーションで残すことができた
資金と現実のバランスを取りながら、さまざまなハウスメーカーを巡った湯本さん夫妻。そんなときに思い出したのが、以前からいいなと思っていた近所にあるオーガニックスタジオ新潟さんが建築した家でした。木の外壁で庭や瓦屋根もあり、雰囲気がよかった。ふたりは以前から「おしゃれすぎない普通っぽさがいいよね」と話していました。
その後、リノベーションができるかどうかを調べてもらうと、天井には大きな丸太の梁があり、使っている木材も良いものばかり。さらに、この地区の職人が手がけたことがわかりました。当初の予算感では難しそうに思えたリノベーションでしたが、「こんな良い材料を使ってるんだったら、壊すのはもったいない」と、リノベーション案が現実味を帯びてきたのです。

天井には以前の家からあった丸太の梁が。天井・壁すべてご家族で珪藻土を塗った
