いよいよ来週から柏崎のギャラリーtanneさんで「暮らしと家具」展がはじまります。ちょこっとずつ新作などを紹介していこうかなと思います。
新しく椅子をつくりました。
nineのウィンザーチェアです。
ではまずウィンザーチェアについて説明を。
ベースとなった形のウィンザーチェアと呼ばれる椅子の起源は17世紀後半のイギリスまでさかのぼります。ウィンザー地方周辺で多く製造されていたことからこの名がついたという説もあります。王室や貴族が使用していた家具とは対照的にウィンザーチェアはそれぞれの土地で育つオークやビーチ、アッシュなど身近な樹木を使った無駄のない実用的なカントリーファニチャーです。現代の椅子のデザインや製法にもおおきな影響を与えていて、ウェグナーやモーエンセン、アアルト、渡辺力(私がはじめて体感したウィンザーは上松技術専門校の職員玄関に展示されていたリキウィンザーでした)などの有名な家具デザイナーたちがウィンザーチェアからインスピレーションを得て名作椅子を生み出しています。今日でもイギリスのみならず世界各地で愛用されており、日本でも根強い人気があります。
そんな近代木製椅子の原点でもあるウィンザーチェアをnineの解釈を加えて形に(リ・デザイン)できたことをとても嬉しく思います。すこし小ぶりなサイズ感は私たちの大きすぎないコンパクトな暮らしにそっと寄り添ってくれることでしょう。
8月の1ヶ月間展示しておりますので是非ウィンザーチェアに腰掛けに来て下さい。