Category : 製作風景

ケヤキがやって来た

飛騨の材木屋さんにお...

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飛騨の材木屋さんにお願いしていたケヤキが、製材・乾燥を終えてやってきた。今回が飛騨地方に生えていたケヤキを現地で挽いてもらったもの。ちょっと特殊な乾燥方法で短期間で乾かしてもらいました。本来であれば1年以上天然乾燥と人工乾燥機で乾かしますが、なんとその1/3の期間で仕上がってきました。信じられません。実験段階ではありますが、問題なく行けるのではないかと思っています。早速展示用のテーブルの制作に取り掛かりたいと思います。

 

軽トラックに積んである分で、直径約58㎝、長さ2.2mの丸太を製材したものになります。これでテーブル3台くらい作れるでしょうか。

元々はこんな立派な丸太でした。

 

昔からケヤキは日本人にとってとても存在感のある特別な木であるように思っています。ケヤキ信仰というか、日本のKING OF WOODとしてDNAに刻み込まれているのではないかとも思います。とても愛されてきた木でしたが、最近では住宅のテイストに和風過ぎて合わないとか、木目が強過ぎてちょっと、などと嫌厭されがちでした。作り手がもっと扱い方を考えることで、もっと現代の住宅事情や趣味嗜好に一致したものを提案できると考えています。是非樹種選びの際には、ケヤキも候補の一つに挙げてみてはいかがでしょうか。

 

円い食卓 /DT-R

φ1100×H710㎜

ケヤキ材 オイルフィニッシュ仕上げ

テーブル脚の交換と天板メンテナンスそして無垢材のオイルフィニッシュについて

4年前に納めた鉄脚のローテーブル。家族が増え、生活ス...

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4年前に納めた鉄脚のローテーブル。家族が増え、生活スタイルも変化してきたために床に座るより椅子に座る生活に変えたいというご要望でした。天板はそのまま活かし、脚を木脚に替え高さを上げます。うえの写真はBeforeです。お家を新築したタイミングで納品したのを思い出します。ズッシリ思いテーブルを2階まで上げるのを大工さんがお手伝いしてくれたっけ。いい笑顔ですね。

 

4年間の月日が味として天板に現れています。小さなお子様が2人だと食べこぼしやクレヨン、マジックの跡が残っていますのでここは一度クリーニングを。先ずはサンディングで汚れを削り落とします。この時点でもう脚の交換は終わっていますね。後ろにチラリと黒い柵のように写っているのが鉄脚です。

 

そしてオイルを塗り込みます。潤いが蘇ります。nineではオスモというドイツのメーカのオイルを使用しております。

 

キレイになりました。後はオイルが乾いたらいつも通り使ってもらえます。

 

 

無垢材のオイルフィニッシュ仕上げについて

無垢材の天板なので突き板、化粧合板と違って削って汚れをリセットし新品の状態まで戻すことが可能です。オイルフィニッシュは輪じみや油染みがつきやすいと思われがちですが、日々のお手入れでキレイな状態を保つこともできると思いますし、メンテナンスをしながら使うことで経年による味というか深みが出るし何より愛着が増します。日々のお手入れもそんなに難しいことはなく、コツとしては食事などをした後は必ず固く絞った布巾で拭き残しなく拭くということです。食べ物をこぼしても大丈夫、拭けば良いのです。おばあちゃんちの縁側のイメージとよくお伝えします。毎日拭き掃除するのでピカピカですよね。もし天板の艶がなくなりカサカサ感が出てきたなと思ったらワックスやオイルを塗ってください。カサカサの状態で油っぽい食べ物ををこぼしてしまうと油染みが取れにくくなってしまうのでカサカサする前にワックスかオイルを塗ることをお勧めします。

なんか細かいことをツラツラと書いておりますが、あまり神経質にならずに大らかな気持ちで使ってもらえたらなと思います。子育てが落ち着くまでガシガシと使ってもらって、その後nineにご連絡頂ければバッチリ綺麗にお直しに駆けつけます。日々のメンテナンスも分からないことがあればご相談ください。ご来店してもらえればやり方も教えますし、おすすめのワックスやオイルなどご紹介します。無垢材のテーブルは良いですよ〜、触ったときに感じる木の本来の質感は合板のウレタン、ラッカー塗装とは明らかに違います。使いながら育てるような感覚で長く家具とお付き合いしてもらいたいと思っております。

 

工場(コウバ)

nineの家具はこちらの工場で作られています。工場(...

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nineの家具はこちらの工場で作られています。工場(コウジョウ)というより工場(コウバ)と呼ぶに相応しいこの佇まい、広さ、いや狭さ。実家の農作業小屋をお借りして木工機械を並べただけの必要最小限の作業所です。この時はちょうど楕円形のダイニングテーブルを製作中です。

オイルフィニッシュ

nineの家具の塗装は殆んどがオイルフィニッシュの仕...

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nineの家具の塗装は殆んどがオイルフィニッシュの仕上げとなっております。木の質感を触って感じてもらいたいので塗膜を付ける塗装をせずにオイルをしみこませる方法をとっています。クリア(透明)なオイルを塗ることで木の本来の色味が出てナチュラルな雰囲気となります。使い込むことで色が濃くなったりツヤが出てきたりして経年による変化をお楽しみいただけます。たまにメンテナンスでオイルやワックスを塗ってあげることでツヤが蘇り味わい深くなってゆくことでしょう。

2枚ホゾ

椅子やテーブルの脚などは基本ホゾ加工で接合しています...

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椅子やテーブルの脚などは基本ホゾ加工で接合しています。写真は加工中のテーブルの脚の部材です。力が掛かる箇所にはホゾを2枚にして更に強度を増します。2枚にすることで作業の手間はかかりますが、ボンドの接着面も増えるし木材の伸縮にも対応してくれるので、ここぞという場所にはこの加工は欠かせません。

脚、脚、脚。

テーブル用とテレビ台用の脚です。構造が一緒なのでまと...

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テーブル用とテレビ台用の脚です。構造が一緒なのでまとめて製作したほうが効率的かなと思ったのですが、幕板の形状や長さが違ったりして結構厄介でした。効率よくお仕事したいものです。

ブラックウォルナットの天板をはぎ合わせる

何も着色しておりません。ただ削っただけでこの色です。...

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何も着色しておりません。ただ削っただけでこの色です。それがブラックウォルナット。オイルフィニッシュをするとさらにその黒さが際立ちます。テーブル天板用の幅ハギで木目を合わせています。並びを変えたり、上下左右ひっくり返していちばんしっくりくる木目の組み合わせを検討します。同じ樹種でも色味が違ったり、節があったり、木目がイマイチだったりしてもう一枚削り直すこともしばしば。ただ並べるだけではないのです。結構悩ましい、そしてテーブルの表情を決める大事な作業なのです。

円卓の製作風景

暑い日が続きますがnineのお店の隣の九里家具製作所にて日々...

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暑い日が続きますがnineのお店の隣の九里家具製作所にて日々製作をしております。お店に向かう小道に薪を積んである建物が製作所で、窓を開けていたらチラリと中が見えます。散らかっておりますがご希望であればご案内します。農作業小屋に木工機械を並べただけの工房にエアコンなどあるわけもなく、こう暑いと休み休みやりながら熱中症にならないように気をつけています。1400㎜の大きさの丸座卓の天板を仕上げています。大きので木口(テーブル側面の)カンナがけをするのも一苦労です。脚をとりつけたら一人ではひっくり返せないかな。。。

丸と四角

テーブルの天板が形になってきました。大きくて重くて苦...

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テーブルの天板が形になってきました。大きくて重くて苦労しますが、なかなか良い仕上がりになったのではないでしょうか。材木屋さんまで行って組み合わせの良さそうな材を選ばせてもらった甲斐があるというものです。もう少し目の細かいサンドペーパーをあててからオイルフィニッシュと作業は進みます。

オーク材のダイニングテーブル製作中

ダイニングテーブルの天板です。仕上がり寸法が1800...

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ダイニングテーブルの天板です。仕上がり寸法が1800×900㎜なので、およそ1850×185㎜程の板材を5枚はぎ合わせます。荒木で40㎜ほどの厚みで長さもあり湾曲しています。それを手押し鉋盤やプレーナーを使って平らにします。そうすると大体30㎜くらいで天板が仕上がります。はぎ合わせる面をしっかりと平らに整えてボンドを付けてクランプで圧着します。オーク材は重いので結構腰がやられてしまいますが重い思いをして作ったオークのテーブルはそれだけの迫力があるように思います。

オーク材の丸テーブルも製作中

家具製作を学んだ訓練校の先生は「大きいのと丸いのは大...

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家具製作を学んだ訓練校の先生は「大きいのと丸いのは大変なんだ~。」とおっしゃっていましたが、今回製作する丸い座卓は1400φ。ソコソコの大さです。しかもオーク材なので重い。ちょっと先がおもいやられますが、暑さに負けず製作開始です。丸く切ってしまうので、材料のロスが少なくなるように階段状にはぎ合わせます。

重い腰をようやく

nineの店舗兼住宅が完成してから1年半経ち...

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nineの店舗兼住宅が完成してから1年半経ちますが、未だ自分で作ろうとしていて完成していないものがいくつかあります。キッチンや洗面台は引き渡し時に。トイレの扉やちょっとした建具、収納などは住み始めてからちょこちょこと。そしてようやく店舗部分の壁面収納に取り掛かりました。と言っても注文を受けている家具の納期も気になるので下段のみの設置となりました。床のコンクリートが凸凹だったり、幅をぴったりサイズで作りすぎたりで設置に苦労しましたがなんとか収まりまりました。苦手です現場仕事。上段は本棚になる予定ですが時間を見て楽しみながらやりたいと思います。結構なサイズなので搬入が盛り上がりそうです。

ソファ鋭意制作中

ソファを製作しています。ブラックウォルナット材とブ...

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ソファを製作しています。ブラックウォルナット材とブナ材、黒いのと白いのどちらがお好みでしょうか。梯子のようなパーツは背もたれになります。木部フレームを組み上げ、塗装してクリスマス前には椅子張り屋さんにお渡しする予定です。完成は来年になりそうです。納品を楽しみにお待ちください。

ウィンザーチェア製作

椅子4脚分のパーツです。黒い材料ブラックウォルナット...

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椅子4脚分のパーツです。黒い材料ブラックウォルナット四角いのが座面、曲がっているのが笠木(背もたれ)で白い材料はメープル材で脚などになります。

笠木はトリマーやルーターで面を取り、鉋をかけて成形しサンディングします。柔らかみを帯びた形になります。

脚など棒状のスピンドルはボール盤という機械で穴をあけて差し込むというシンプルな工法。古代から伝わる椅子などにも似たようなつくりのものもあります。

意味もなく仮組みをしてみたくなります。脚はボール盤で穴を貫通させてクサビを打ち込み強度を出します。

座面を成形し、座ぐりといってお尻の当たる部分を鉋で削って凹ませます。上手に削れれば硬い木から柔らかい感触を感じます。どんどん組み立てて行きます。

組み上がったウィンザーチェア。並べて後ろから見たときにスピンドルが立ち並ぶ様子が気持ち良いです。オイルフィニッシュを施したら完成となります。1台はソープフィニッシュのリクエストです。

 

 

大きなオーク材の食器棚

新潟市北区松浜の設計士さんからの依頼で建設中のキッチ...

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新潟市北区松浜の設計士さんからの依頼で建設中のキッチンに取り付ける食器棚を製作しました。サイズや仕様などデザインはほぼ設計士さんであとはnineのテイストで仕上げてくださいとの依頼でした。1度現場で打ち合わせしているとはいえ真ん中のコンセント取り付け穴の位置がピタリと決まるかドキドキです。炊飯器をそこで使用するので水蒸気問題には少し悩みましたが防水の塗料でカバーしています。もちろん食品衛生法もクリアしていて仕上がりもマットなものです。W1750×D550×H210㎜の迫力あるサイズ。OAKの無垢材をふんだんに仕様しているので非常に重いので運搬が大変です。納品車に積めるかな、、、。

現場にて取り付け設置作業

日産キャラバンにギリギリ積め込みいざ現場へ。ミキ店...

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日産キャラバンにギリギリ積め込みいざ現場へ。ミキ店長と設計士さんと私の3人で必死のパッチで積み降ろしての運搬、設置。コンセントも天井も幅木もほんとビックリするくらいぴったりでひと安心。今回の食器棚は結構なボリュームがあったので製作も納品もなかなか歯ごたえのあるというか手強いものでした。ひとりではひっくり返すのは至難の技です。危なっかしくて決して見せられませんがね(笑)。

 

テレビ台製作風景

クランプでしっかり締め付けながら接着します。クランプ...

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クランプでしっかり締め付けながら接着します。クランプはハタガネともいいます。圧着することではみ出したボンドを拭き取るのが結構手間だったりします。拭き取りが甘いと塗装したとき残ったボンドの部分だけ塗装がのらず白くなってしまうので拭き取りはしっかりと。

 

オイルを塗ったら鉄脚を取り付けます。下からビスで固定します。コウバはとても埃っぽいので、塗装などの仕上げの作業は店舗スペース脇の小部屋に運び込んで作業します。来店時には製作途中の家具も見れるかもしれません。

 

スツールの座面

スツールの座面を加工中です。25㎜厚の板を2枚はぎ合...

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スツールの座面を加工中です。25㎜厚の板を2枚はぎ合わせて丸く切り抜きます。そしたら旋盤でクルクル削って成形していくのですがうちには旋盤がないので外注となります。数が少ないときはたまに自分で工夫してやることも。丸く加工するとどうしても端材が多く出てしまうのですが、なかなか他の部材にするのも難しいので薪ストーブの燃料として使わせてもらいます。よく乾燥しているのでよく燃えます。

 

オイルフィニッシュ

ソファに仕上げのオイルを塗ってもらっています。ミキ店...

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ソファに仕上げのオイルを塗ってもらっています。ミキ店長にお願いしているのですが、作業をしている時に限ってお客さんが来てしまうものです。不思議です。nineのオイルフィニッシュはオスモというドイツのメーカーのオイルを使用しています。たくさんの種類のオイルが販売されているなかでどれを選ぶかは難しいところですが、仕上がりの良さと加工のし易さ、環境への配慮、人体への安全性などトータル的なバランスでチョイスしています。ちょいとプライスがお高めなのですが。ちなみにnine店舗兼住居もこのメーカーのものを使用しています。

 

ソファの肘

今日ソファの張りをお願いするために3人掛け2台を軽1...

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今日ソファの張りをお願いするために3人掛け2台を軽1BOXに積み込みました。え!入るのと突っ込まれましたが工夫次第で案外積めるものです。今回はタイミングよく注文が重なりブナ材とナラ材で2台まとめての製作となりました。同じ形をまとめてつくれるのはコウバ的にはとてもありがたいです。上の写真は柿の種をイメージしてデザインされた肘掛け部のカンナがけをしているとことです。

 

面取り

面取りという材木の角や隅を斜めに削る作業があります。...

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面取りという材木の角や隅を斜めに削る作業があります。1枚の四角い板があるとしたら12の角があるわけで、98枚の板を加工するとなるとちょっと果てしない気分になったりするわけで。そんな時はミキ店長にお手伝いをお願いしたりしてなんとか乗り切っています。お手伝いはありがたいです。そんな面取り加工、角を取る形により坊主面、切り面、銀杏面、几帳面、匙面、蒲鉾面など色々と呼び名があって面白いです。面の種類や大きさによって家具全体の印象が結構変わってくるので意外と重要なポイントでもあります。

 

休日出勤

土曜の夜にはぎ合わせる筈だった板材。晩ごはんが美味し...

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土曜の夜にはぎ合わせる筈だった板材。晩ごはんが美味しそうだったのでついついワインを開けてしまい、良い気分になってしまったので翌日の日曜日に作業をしているだけなのですが、こんなギラギラの日差しの日曜日にラジオでも聴きながらゆるりと作業をするのもたまにはよいものです。コウバを通り抜ける風が心地よいです。もう夏ですね。

 

ブラックウォルナット天板木取り

ブラックウォルナット材でのテーブル製作のご注文が重な...

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ブラックウォルナット材でのテーブル製作のご注文が重なり4台まとめて木取りの作業をしています。昨晩木目の柄や色合いを合わせ本日接ぎ合わせる段取りだったのですが、朝コウバに来て再び天板を見て何か納得がいかずもう一度板の組み合わせを再検討。水を塗ったりして何度も組み合わせを変えてベストを探します。調子がいいのか悪いのか一度考え始めると時間がかかってしまうときがあります。蛍光灯と太陽の光でも印象は変わるものです。少し余分に材料を切り刻んでしまいましたが最善を尽くしたと思います。色んなタイプのテーブルができるので楽しみです

 

木の丸脚

只今制作中のテレビボードはお客さんの希望で木の丸脚。...

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只今制作中のテレビボードはお客さんの希望で木の丸脚。お掃除ロボットが通れるように高さも設定されています。(最近多いです、このご依頼)旋盤ではなくて手加工で丸くしているので触ってみるとボコボコしているのを感じとれると思います。見た目はしっかり丸棒ですがあえてて加工をした感じを残しておきたいための仕上げになっております。ジョージナカシマのウィンザーチェアーのスピンドルはカンナをあてたところでサンダーをかけずに凹凸をのこした仕上げをしていますし、どこかのお寺の柱は槍ガンナをあてただけの仕上げです。いずれももちろん見た目は丸いですが触ってみるとより伝わってくるものがあります。

 

テーブルのクリーニング&メンテナンス

来月に百貨店でのイベントに参加させてもらうのですが、...

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来月に百貨店でのイベントに参加させてもらうのですが、カットソーの什器として展示もするテーブルがあまりにも見苦しかったのでクリーニング&メンテナンスしました。最近は専らワークショップの作業台としてアウトドアでも活躍していたこのテーブル。叩いた痕跡や鉛筆やマジックの痕、カピカピに張り付いたボンド、そしてドリルで穴を開けてしまった痕。何もかもを受け止めてきてくれました。そして炎天下や風雨にさらされハギ割れもしています。天板の表面を研磨しなおしてオイルを再塗布。するとどうでしょう、何もなかったかのようにとはいきませんが蘇りました。なかなか良い味が出ています。百貨店においても恥ずかしくないかな。

 

メープル材の天板を剥ぐ

1750×850㎜のテーブルの天板を加工しています。...

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1750×850㎜のテーブルの天板を加工しています。
5枚の板を繋ぎ合わせて幅850㎜にします。一枚あたりだいたい170㎜です。

ボンドを塗りポニークランプで挟み、締めます。ハギ地(接着面)をしっかり出すのがポイント。ハギ地が甘いとエアコンや気象条件により湿度が変化したときに材が伸縮したときにハギ割れを起こします。油断できません。この後長さをカットして表面にカンナをかけます。ひとりでひっくり返すにはギリギリな重さです。

 

境界が曖昧

新しい店舗兼自宅は、居住空間とお店スペースがゆるりと...

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新しい店舗兼自宅は、居住空間とお店スペースがゆるりと繋がっているというか境界が曖昧で、普段自分が自分自身で製作した家具を使っている様子も見ることができます。そんなことで出荷前の椅子たちがリビングを占領してしまうなんてこともしばしば。三重県や長野県や三条市に旅立ってゆくもの、新潟から修理で出戻っているもの。ひとまずうちのリビングでひと休みしているようです。

 

ナインチェア

オイルフィニッシュ待ちのナインチェア2脚。その後座面...

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オイルフィニッシュ待ちのナインチェア2脚。その後座面に籐を張ってもらって完成となります。この椅子の横から見たときの華奢な印象がとても気に入っております。新しい住居兼店舗には作業部屋がありオイルを塗ったり簡単な作業ができ、今まで実家の和室を使わせてもらっていたことを考えるととても助かります。まだ物置きと化して全く片付いていませんが・・・。

 

メープル材

申し分なく美しいメープル材。ダイニングテーブルとチェ...

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申し分なく美しいメープル材。ダイニングテーブルとチェア4脚のダイニングセットを製作開始。まずは木取り。椅子の後ろ脚の形をあて墨をつけていきます。木目が美しく強度もあり、且つ材料に無駄が出ないように位置を決めます。訓練校の時はよく先生に札束を刻んでいるようなもんだぞとプレッシャーをかけられたものです。綺麗な部材だけ取れば無駄が多く出るし材料がいくつあっても足りない。節やクセのある木目の場所は組み立てたら見えないところに上手に使ってあげる。適材適所。簡単なようで難しい作業です。