さをりスツールの座面サイズは300×200㎜。
2、3メートルはあるさをり織りの生地から、一番良い表情の部分を切り取って座面に使用してほしいと椅子の張り屋さんに指示をするために墨付けをしておきます。家具をつくる時の木取りの墨付けに似ています。結構悩ましい作業で、ハマってしまうとびっくりするくらい時間が経過しています。
椅子の座面に革を張ってもらいます。普段椅子の張りは張り屋さんにお願いしているのですが、革張りとなるとまた難易度が上がるようで、、、困った時のmonge頼みということで伊藤さんにお願いすることにしました。以前「男女8人家具物語」の展示会でご一緒させてもらったmonge伊藤さん、本業は椅子の張り屋さんで新潟市の風間椅子さんで活躍されております。数多くの仕事をこなしていらっしゃいますが、本革の加工はあまりないらしく悪戦苦闘されたようです。そのかわり張り上がった牛のショルダー独特の皺の入った黒い革の座面の質感はたまりませんでした。革の事だけではなく椅子の構造や木部、張り地のおさまりなど意見を交わしながらつくり上げていく工程はなかなか楽しいものです。