南京かんなという種類の鉋。右の写真のような湾曲した面を削る道具です。上のものは椅子の師匠ヒデちゃんに頂いたものです。上岡と焼き印が押してあるのは昔々に師匠が道具箱ごと全ての鉋を盗難された為にまったく仕事にならず、引退された先輩の上岡さんに泣く泣くお願いして鉋一式を譲ってもらったからです。それが巡り巡って私のもとにやってきたということです。おそらく自分で作ったのだと思うのですが、特殊な刃物を使っていてめちゃくちゃよく切れます。かなり研ぎにくいですが、、今でも大活躍しております。下のものは私が自作した南京かんな。確か刃物は訓練校時代に松本市の道具屋で購入し、大阪で仕事し始めて師匠に教わりながら作ったものです。その当時は全然切れなくて鼻で笑われたものですが、微調整を繰り返し今ではそこそこになってきていると思います。刃が柔らかく研ぎやすいのですが、固いナラ材やオークを削るとすぐ刃こぼれしてしまうのが悩ましいところです。