南京かんな

南京かんなという種類の鉋。右の写真のような湾曲した面を削る道具です。上のものは椅子の師匠ヒデちゃんに頂いたものです。上岡と焼き印が押してあるのは昔々に師匠が道具箱ごと全ての鉋を盗難された為にまったく仕事にならず、引退された先輩の上岡さんに泣く泣くお願いして鉋一式を譲ってもらったからです。それが巡り巡って私のもとにやってきたということです。おそらく自分で作ったのだと思うのですが、特殊な刃物を使っていてめちゃくちゃよく切れます。かなり研ぎにくいですが、、今でも大活躍しております。下のものは私が自作した南京かんな。確か刃物は訓練校時代に松本市の道具屋で購入し、大阪で仕事し始めて師匠に教わりながら作ったものです。その当時は全然切れなくて鼻で笑われたものですが、微調整を繰り返し今ではそこそこになってきていると思います。刃が柔らかく研ぎやすいのですが、固いナラ材やオークを削るとすぐ刃こぼれしてしまうのが悩ましいところです。

 

カウンターチェア

椅子はやはり試作が必要です。図面では気づかなかった問題が出てきたり、何よりサイズ感、座り心地が確認できます。今回はとくにカウンターの高さとの兼ね合いがあるので、段ボールに板をのせて即席カウンター席をつくりシミュレーション。思ったよりバーカウンター的な座り感というか肘のおさまり感。依頼主の要望はお酒を飲むのではなく、しっかりお食事ができるカウンター席にということで高さを調整しました。

 

原寸図

椅子の製作です。カウンターチェアなので座面が少々高めです。図面で大方のイメージと寸法を決めてありますが、原寸図をざっと書いてみます。まずはこれから。

コロコロワゴン

デスクサイドにおくワゴンです。無垢材の塊といった感じです。収納力たっぷり。ちなみに下の写真の材料が引き出しの前板に使用されています。

手掛かり

引き出しの前板になる材料です。引き出しやすいように指がかかるように手掛かりを掘ります。先端が12Rの丸いチップソーで削ります。下の写真の左側の手裏剣みたいなやつです。なんてことない溝なのですが、油断の出来ない危険な作業なのです。