ウェルカムボード

 

結婚式のウェルカムボードの額装をさせていただきました。中身の絵は和紙を染めたもののようです。春らしいほんわかした雰囲気が伝わってきますね。良き日の記念になってくれたらなと思います。ご結婚おめでとうございます。

 

 

新潟市松浜にある建築事務所atelier nicoさんからのお仕事です。さすが建築士さん、スペースを有効に使うためによく考えられた形になっております。自分では考えつかないような形を製作できるのもオーダー家具の面白い所です。全体の大きさは2700ミリとかなり大きいですし、ナラの集成材25ミリ厚はなかなかの存在感ですが、取っ手などの細部をすっきしたシンプルなものにして素朴な風合いに仕上げております。事前に自ら設計された松浜のcafe&建築事務所を訪れていたのでnicoさん好みのテイストが把握できていたので、それが家具の細部に活かされたなとも思っています。

 

 

卵の底

 

こちらもnicoさんから製作依頼を受けた楕円形のローテーブル。サイズは1800×900ミリと大きめです。楕円のテーブルは形を決めるのが1番難しいポイントとなります。すこしのRの違いで印象はガラリと変わります。そこで建築士さんとの打ち合わせで我々が採用した方法とは。先ず私がサブロクのベニヤ板をバーンと差し出し、建築士さんはおもむろに鉛筆を取り出しサササーと現物大のラインを引く。そしてRの形は卵の底のようなイメージでとの指示を受ける。以上。
パソコンやCADなど便利なものは多々ありますが、紙と鉛筆のようないたってシンプルな方法が1番思い通りのイメージを共有し合えるんだなと感じた打ち合わせでした。

材料について思うこと

材木の価格の上昇が止まらない。特に楢材とウォールナット材。為替みたいなものだからと業者の方はいうが為替のように上下に変動したためしがない。無垢材で家具をつくるということは非常に贅沢な材料の使い方になっていくのかもしれない、しかしベニヤやツキ板でつくるのが正しいやり方なのかというと少し違和感も感じる。樹種を代えるのか木材で家具をつくるのをあきらめるのか。遅かれ早かれそいういう選択をしなければならないのかもしれない。森林を活かすことをさらに考えなければいけないのかもしれない。何を購入し使用していくかを考えないといけないのかもしれない。

 

自然の素材

材木買い付け後のランチに新潟市松浜にあるアトリエニコさんへ。木や土や石や布など素材感のよいものを上手に使った建物やお庭が素敵でした。やはり自然の素材はいいなと感じるひとときでした。